〜☆恋愛学園物語☆〜（学園編）

「…かりん
僕は、かりんを育てる資格があるのでしょうか…、
妻は、かりんを産んだ後
亡くなりました。

命と引き替えに…、
僕が精霊を求めて居た事で本当の愛した人とは違う…僕がもし、
精霊を求めなければ…、
きっと妻は亡くなる事もなかった…」

ダイキ君の悲しみが一気に強くなり、
私の体にさらに痛みを感じた。

「ダイキ君…」

私は、ダイキ君を救うことが出来るのか、
段々不安になった。

本当に愛した人と一緒に
なれず、
愛した人は亡くなり、
結婚した妻は子を産み亡くなられた事。

ダイキ君の背負ったものは大きいこと…、
人魚と恋に落ち、
闇に体を乗っ取られ…
最終的に助けられず…。

「…ダイキさん…、
あなたは私を助け
元の体に戻る事が出来ました…、私は、ダイキさんと結ばれる事は出来なかったけれど、
ダイキさんは学園の
みなさんを助けのです、
ダイキさんは、ダイキさんの生きるべき時間を
大切に生きてください」

どこからか声が聞こえた…この声は
人魚姫…かりんさん。

「…かりん…
僕もかりんと」

「…なりません、
今生きるべき人が死を求めては、
私の生きるべき時間は
終わっても、
ダイキさんはまだやるべき事が残って居ます、
かりんちゃんと
素敵な女性と出会い…、
幸せな家庭を見せてください…私の分まで生きてください」

かりんさんの、
真っすぐな真剣な言葉を、感じる、
かりんさんの願いを、
ダイキ君は聞き
悲しみがさらに込み上げる。

「かりん…以外を愛せなんて、そんな事」