〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
娘のカリンちゃんを、
リョウ君はどうして。

私は、携帯を取出しリョウ君に電話をしようと、
鞄(かばん)から取り出す。

その様子に、ダイキ君は
私の手を掴み…首を振る。
「…いいんです
兄さんがカリンを連れて行って行ってくれた事は、
傷ついた姿をこれ以上…
ごほっ…ごほっ…」

急に、気管に詰まったような激しい咳をし始め…
ダイキ君は…、
身体の傷の痛みに響くのかベッドの上に前かがみに倒れる。

「ダイキ君?」

私は、
ダイキ君の背中を…手を伸ばしても…手がピタリと
止まる。

傷だらけの背中をさする事も出来ない。

ダイキ君はベッドの棚の引き出しから、
薬を出し
ペットボトルの水で薬を飲む。

「…うっ…」

壁にもたりかかり、荒い呼吸をしながら
額からの凄い汗…
顔が微かに赤い。

「…病院行った方が」

首を左右に振り
ダイキ君はまだ病院を拒み続け、行こうとしない。

「…わかったでも病院が嫌なら、
学園の医務の先生ならいいよねっ…」

ダイキ君は目を微かに開け、少し戸惑った様子を向けた。

私は、学園の医務の先生に連絡し、直ぐに来てもらう事に。
数分後…玄関の呼び鈴が鳴る。

私がドアを開けると、
驚く事も無く、
医務用の鞄を持ち中に入って来る。

ショートカットの、
茶色い髪のお姉さん。
白いドクター姿で医者みたい。

「こっちの部屋でいいわよねっ?」

私の方を振り返り見て聞いてきた。

「はいっ…その部屋で」




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