〜☆恋愛学園物語☆〜（学園編）

「菜月さんが拾ってくれて居たんだねっ…
ありがとう…何処（どこ）に落としたのかずっと探して居たから」

ゆうや君はハ‐モニカを
じっと見ながら見つかって嬉しそう。

「ゆうや君ハ‐モニカが好きなの？」

ハ‐モニカを手にし、
嬉しそうに笑顔を返してくれた。

「…小さい時に
ある女の子からプレゼントして貰って…
その子は僕に吹いて欲しいって、まだ幼かった僕には

吹き方も知らないから上手くなったら聴かせてあげる約束をしたんだっ…、けど…その子は遠くに引っ越しして」

ゆうや君はハ‐モニカを見ながら、昔のことを教えてくれた。

「あの…よかったらこれから学園をサイクリングしに行かない？」

ゆうや君が嬉しそうに
聞いてきた。

学園でサイクリング…。

私は自転車に乗って、学園を回ると思っていた。

「いいけど…この時間から自転車乗るのは…」

ゆうや君は、
“遊びランド”と言う
新しいアトラクションの建物に入って行く。

「ここって…」

建物の中には、
学園の生徒が円上の自転車にまたがり、
目の前にｺﾏがまるで
人生ゲームをやっているみたい。
ピカピカ光り、
夢中になって遊んで居る。
「菜月さんここ空いてる」
ゆうや君に呼ばれ、
円の様な壁に、
モニターが貼りつけてされていて、私は中央の両サイドに繋がれた二人用自転車にまたがり。
右側にゆうや君、左に私が乗る。

「じゃあこのボタンを押して…」

ﾋﾟﾋﾟｯと音が鳴り
モニターにスタートの文字が浮かびあがる。

「では…二人で手を前に突き出し、愛の確認をしてください」