〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
「かりんちゃん…大丈夫?今縄を解いてあげるから」
私は、かりんちゃんに
結ばれた紐を解き、
自由にさせてあげた。

「おねぇちゃあ〜ん」

かりんちゃんは、
私に抱き寄り泣いていた。
「…」

ハルキ君は、少し戸惑いながらうろうろ。

「ハルキ君ありがとう、
かりんちゃん助けてくれて」

私は立ち上がり、
かりんちゃんの手を握り、ハルキ君と歩きだす。


「…菜月さんその子何処に…」

ハルキ君が女の子に近づく…。 ハルキ君は、かりんちゃんを見て少し複雑な顔をした。

「ねぇ…菜月さん
ダイキ君はどうしたの?
僕の部屋に居なかったから」

ハルキ君の顔が、
女の子に真っ直ぐ向けられる。

「にぃちゃぁ…」

半べそをかき、かりんちゃんが泣く。 「…きょ…今日はありがとう…」

私は、自分の部屋にダイキ君が居る事を
言えなかった…、
少なくてもハルキ君に言っても問題があるわけじゃ無いけど。

ハルキ君は、少し悲しい顔を向けて居る。

「…」

私は、ハルキ君に隠し事をしてしまった…。
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