〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)

ハルキ編

私は、ハルキ君が気になり後を追いかけようと、
立とうとした。

「…痛っ…ダイキ君」

ダイキ君に腕を強く掴まれハルキ君を追い掛ける事が出来ない。

「菜月さん…ごめん…
変に誤解させてしまったかも知れない…でも僕は菜月さんを…」

ダイキ君はそう言うと…
スっと手を離してくれた。
気のせいか…ダイキ君はかなり思いつめて居た事に私は知るよしも無く…、
この日の事が私の記憶での後悔に繋がった…。

もっと早く気付いて居たらと…。 私は、ハルキ君を追い掛け玄関の前に居た
少し悲しい顔のハルキ君と
目を合わせた。

「…うぅ」

ハルキ君は、私から目を反らし…
ハルキ君の手を取ると玄関から、廊下に出た。

ゆうや君は、
先に部屋に戻ったみたい。

「…」

ハルキ君は、私が手を取ると、拒否し

前を歩きながら何も言わない。

「…ハルキ君ごめん…」

私は、目の前を少し早く
歩くハルキ君に向かって
小さな声で謝った。

ハルキ君は、
振り返ると私に急に接近し
私の手を握ると何も言わず廊下を歩きだす。

「…」

私は手を引かれるまま、
ハルキ君と階段を降り
階段の広い場所で止まると
壁の隅に隠れるように二人で立つ。 「どうして菜月さんは
ダイキ君と一緒に居たの?」

ハルキ君は、強い口調をぶつけて来た。
周りを気にする事無く。

「…ごめんなさい…
でもっほっとけなくて
リョウ君の部屋に帰す事も…だからって
ハルキ君やゆうや君の部屋にでは…」

ハルキ君は、目を見開き下を向く。

「…もういい…でも
僕は、菜月さんの事
諦め無いから!
あの…ダイキって人に取られたく無いから!」

ハルキ君は顔を少し赤らめ、階段を降りて行ってしまった。

私は、ハルキ君の気持ちを…。
(ハルキ君に+5して下さい)
< 219 / 303 >

この作品をシェア

pagetop