〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
「たっ助けてぇ…」

またどこからか聞こえる。
「また…精霊は?」

「ニ‐ナにもわからない…、この森…力を吸い取るの…きっと何かがある…、
ニ‐ナにもわからない…」

バタンとニ‐ナが、
その場に倒れてしまった。

安全なサバイバルが、
悲劇に変わるそんな気がした。

「助け…」

声が小さくなっていく、
どこ…?

私は、ニ‐ナを背中に乗せ、走り回るけれど
どこにも人が見当たらない。

「誰か近くに居るの?誰か…」

さっきは、
確かに聞こえた声今は何も聞こえない。

「みなさん非常事態が発生しました…。
この空間に歪みが発生し、精霊の力を発揮出来なくなりました。
至急テントを送りましたので原因解明迄、
そのバーチャル空間でお待ち頂きますように
お願いします」

「…歪みって…もしかして戻れないの…」

私は一気に不安になった。

“ガシッ”

何かに肩を捕まれ…心臓辺りがびっくりし腰を抜かした。

「おいっ…大丈夫かっ?」

「ショウゴ君…?」

びっくりしたのか人に安心したのか、さらに力が抜け下に、倒れそうになった。

「あの二人は見つかったら大丈夫だっ…。
調理場に…っておいっ…
大丈夫かよっ?」

「…ちょっと、
気が抜けたみたいで、
腰が…」

そういうとショウゴ君が、肩をこっちに向け、
照れくさそうに、
言ってきた。

「乗れよっ…こんな所で、一人置いていけないしなっ」

「いっいいよっ、
私は大丈夫だから…
それにこれは、バーチャルでっ」

「こんな所に普通一人残していけねぇだろっ…」

ショウゴ君は私を、
無理やり抱き抱えた。

「こういう時は男の役目だったり、するのかなっ…」

顔を赤らめ、
少し体温が伝わって来る。

「えっ…ちょっと…」

ショウゴ君から伝わる変な感触に体が、少し反応する…。

「わりぃ…、
俺女の人とこうして、
触れ合うとか初めてで…」




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