〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
暗やみから顔を出したのは。

「りっリク君……」
向こうは、ハッとなり
私以上にリク君はびっくりしているみたいだった。

「菜月さん?」

リク君は
学園から出てしばらく
電波の届かない山に行くと話は聞いていたけど、
まさかこんな所で遭遇するとは知らず……。

「近くのペンションに
久しぶりのお客様が来ると聞いてましたが、
学園の生徒なのは、
僕は何も知らなくて」

リク君の顔が僅(わず)
かに、月明かりに照らされ雲の間から顔を出した。

月も暗やみでは太陽と似ている。

リク君は膝を曲げて座ると、私の腫(は)れた
足の踵(かかと)に、
目線が……。 「足真っ赤ですねっ」

じっと足の踵(かかと)を見られて少し恥ずかしくなる。

「あっ、ペンションの場所が分からなくて
ずっと探して彷徨(さまよ)って
居たから、靴ヅレ起こしたみたい」

ハルキ君と、一緒に花火を見て時計台に上がった方はこのままお進み下さい。

見てない方は、
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