〜☆恋愛学園物語☆〜（学園編）

「っ……あっ」

リクの体温が少し上がり
顔は見えないけど。

わづかに、ぴくっと反応しリク君の身体と肩が動く。
「付けちゃった」

「……」

リクは、黙ってしまい
もしかしたら怒って
しまったのか、違う意味で心配に。

――。

しばらくすると、
木で出来た、
山荘の建物が見えた。

立て札に、
“山の施設学園”の文字が
「着きました、もっ
もう少し
建物の近くに行きますね」
そういうと、
建物の近くに行き。

“ギィ―”

少し鈍（にぶ）い木のきしむ音が鳴る。

中は、薄暗く真っ暗。

リク君が電気をつけると中央に階段が見え
いくつかの扉が……。 リク君は右の一番奥の部屋に向かい、
扉を開けると
部屋の明かりを点け
私をベットの上におろすと出入口に戻り玄関の明かりを消したのか、
扉の外が暗くなる。

“バタン”

リク君が部屋に戻ると
部屋の鍵を掛けた。

「僕は、
隣の部屋で寝ますから
今日は泊まって行って下さい、明日車でペンションに連れていくから」

私は、笑顔でこっちに
やさしい言葉を向けられ恥ずかしくて、
下を向くと
リク君が山で地面に置いた本のﾀｲﾄﾙにびっくりした。
子供が読みそうな本のタイトル……。 「それはっ学園の子供が読む本でっ……」

リクは、少し脇腹を押さえ顔を歪める。

「リクやっぱり無理して」
「僕毎日
木を運んで居たから……
菜月さんは関係無いです」
私は、ベットから立ち上がりリク君の方に
歩み寄り、
少し腰を曲げて、
本棚に手を付居ているリク君の腰の辺りを
ゆっくり撫（な）でた。

「うぅ……」

リクは目を閉じ
眉間にしわが寄る。

「すいません、ちょっとベットで横になってもいいですかっ」

リクは私のベットの上に
“ドサッ”と倒れて込み
目を閉じてしまう。