〜☆恋愛学園物語☆〜（学園編）

“ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ”

“ﾄﾞｶｯ”

「うぅっ……」

“ﾄﾞﾀﾝ”

リョウ君は、
床に頭を打ちつけ、
打ち所が悪かったのか
意識が
無くぴくりとも動かない。

「！？リョ…リョウ君…
大丈夫？」

みゅうなさんはリョウ君に手を向け
近寄ろうとすると
黒い覆面をかぶったなぞの人が左側から現れ
みゅうなさんに
接近すると左手を掴まれ……
強引に引っ張り、
正面の階段を駆け上がって行った。

「なっ何するよっ離して」
私達は、
気を失ったリョウ君の
真横を通り、
みゅうなさんを追い掛けた。

「……離して！」

二階に上がり薄暗い
扉の中に、
みゅうなさんを連れていき私達も、中に入った。

“ﾊﾞﾀﾝ”

「……ったく、しぃ！
静かにしろよっ」

“ガサッ”

黒い覆面をかぶった布を　脱ぎ姿と顔が次第に見え
始めた。そこには。

「……ショウゴ君！！
もぉびっくりさせないでよっ」

みゅうなさんは、
とっさにショウゴ君を
抱きしめた。

「おっと……！？　
わっわりぃ……
びっくりさせて悪かったよっ」

ショウゴ君の胸の辺りを
軽く両手で叩き、
目を閉じ、
涙を流して居る
みゅうなさんの姿を
見て少し……二人にして
あげたいと思った。

「そういやぁ〜
何でこんな所に居るんだ？学園のみんなはどうした」
ショウゴ君に学園が
闇に包まれ寮に入ることが出来ない事を、
一部始終話した。

ショウゴ君は頭を抱え、
少し悩み始める。

「うぁ〜っつまり
人魚姫の闇がまた学園に手を出してるって、
事かっ……」