〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
次の日、ショウゴ君は、
結局帰って来なかった。
私は、ショウゴ君が気になり、また滝に、向かった。
『まさかねっ…いくら何でも、滝に居るわけ…』

居ないと思いながらも、
もしかしたら、
居るかも知れないと、滝に向かう。

“ザ‐”

冷たい水しぶきが、
足にかかる。

辺りを見渡しても、
ショウゴ君の姿は、やっぱり無かった。

「だよねっ…居るとは思えないし…」

“がさっがさっ”

何か奥から、物音がする…。ここに居るのは私達だけのはず。

私は、意(い)を決して、近づいてみた。

“がさっがさっ”

やっぱり何か、音が…

“バサッ”

「キャッ」

私は思わず何かが、
頭に降って来たので、
思わず悲鳴をあげた。

「うわぁ〜ぁ〜」

男性の低い声が

私は、目を開けると…

「きゃぁ〜」

「うわぁ〜ぁ」

そこには裸姿のショウゴ君の姿が、
余りにもハレンチな姿に、
私は悲鳴をあげてしまった。

「ちょっちょっと待ってくれよっ…」

“がさがさ…”

ショウゴ君は、自分の着ていた洋服で前を隠した。

「…こんな所に…湯気?」
「昨日から掘り続けて、
今やっと、温泉に入れたってわけ…まさか、
掘り終わった矢先に、見つかるなんて…、いやっ後から、みんなにも教えるつもりでだっ…」

ショウゴ君は、
体を、着ている洋服で、隠して少し顔が赤い。

「こんな所に温泉が湧き出たり、裏にはお米があったり、丸で本当に誰か住んでたみたいな場所…」

私は、島の中を見渡す。

「あっ…俺…昨日はごめん…、言いそびれちまったって言うか…」

「?…」

私は、昨日の急に抱きつかれたシ‐ンが、頭に浮かんだ。

「ほっ本当だよっ…、あれはちょっとびっくりした…」

「あっ…あのさっ…、もしよかったらその…俺とつっ付き合って、貰え無いかなっ…」

「…えっ?」

「駄目…かなっ…」

「えぇ〜!!」

私は、余りにも、
唐突(とうとつ)
過ぎる、ショウゴ君の言葉に、びっくりしすぎてそれしか出てこなかった。



< 30 / 303 >

この作品をシェア

pagetop