〜☆恋愛学園物語☆〜（学園編）

絶対に一人では、
出せない音。

みんなﾄﾞｸﾄﾞｸ、咽を潤す　（うるおす）

ファンタグレープの、炭酸が少しきつい。

グレープのいい香りが、
口の中に広がる、
久しぶりの懐かしい味。


「さっ…みんな、
料理も食べて〜、
お手拭きは、あるから！
ミチルさんと
一緒に朝早く起きて作ったんだよっ」

みゅうなさんは、
白い紙のお皿をみんなに、配り、お箸もくれた
お手拭きも一緒に、お皿に乗せて。

包装されたままの、
お手拭きを開け、
中央に盛られた、
おかずや、
サンドイッチ、おにぎりをみんなで分け合い、
おいしく頂いた。

「このお味噌汁、豚汁ですねっ、とてもおいしい」

りょう君が味噌を誉めた。

「あっ…、ごめんねそれ…市販のお味噌汁なの…、
手作りにしたかったんだけど。
ほらっ…今
節約しないといけないから…」

みゅうなさんは、申し訳なさそうに、
りょう君に、言った。

「すみません、
余りにおいしく出来ていたので、
また別の機会に、
手作りの豚汁、
作っていただけますか？
あっ…、でも
次いつこうして、会えるかわかりませんねっ…、
わがまま言って、すみません」