〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
「うっううん、また
こうして、みんなと会えるよっ、次こそはお手製の
豚汁を作るからまた、
会おう!

でも、まだ連絡先知らなかったねっ…」

みゅうなさんは、言い掛けた、言葉を止め、
ピンクのカバンから、
電子手帳を取り出した。

「電子手帳に、
確か…名前を打ち込むと…みんなのデ‐タ‐
出るはずよね…こうしてっと…」

ぴっぴっっと、
手軽な、携帯ではなく、
“電子手帳”を取り出したので私は、びっくりした。

電子手帳の使い方を、
まだ詳しく知らない私は、かなり遅れてるのかも。

イベントで座席を調べられる、機能だけは先日、
知った。

「うんっこれでヨシっと…、え〜と、りょう君の
名字は…」

「僕は、水島 涼です
(みずしまりょう)」

「水島…あっあった…、
6月10日…双子座何だっ」

「あっのぉ…僕の
プロフィール迄、
載ってるのですか?」

慌てる、りょう君の
顔を見ると“電子手帳”
の機能を知らなかったのは、私だけでは無いのだと、仲間が居たとわかり、
ほっと肩を撫で下ろした。
「うっ、うん…、
ここ迄載って居たのは、
私も知らなかったけど…、職業は、秘密何だねっ…」
「はいっ…、それは
自由ですから、
お手数ですが皆さんのお名前も、もう一度
教えて頂け無いでしょうか?」

りょう君は、
ポケットから電子手帳を取り出し
みんなに聞いて来た。

「僕は、松丘理久
(まつおかりく)です」

「私は〜クルミアミチルでぇ〜す、
以後、お見知りおきをっ」
「あっあのぉ…
わっ私は…
月夜かのんといいます…、よっよろしくです…」

かのんさんが
少し恥ずかしそうに、
紹介すると、
りく君がかのんさんを
じっと、見つめていた。

「…はっ…、あっあのっ…えっと…」

リク君の視線が
恥ずかしい気持ちになったのか、私の背後に足の膝を縦にずらしながら、
隠れるかのんさん。

かなり、動揺している。

「ん?どうしたの…、
かのんさん…」

「あっごめんなさい…、
私…実は人前苦手です…、すっすみませんが私…
おっお先に失礼します」

かのんさんは、お皿を置き立ち上がると靴を履き
行ってしまった。

「あっ〜ちょっとかのんさん…」

私が呼び止める間もなく、見えなくなって、しまった。逃げる早さは、
ピカイチ。

「かのんさん、本当に可愛い…」

みゅうなさんは、
照れながら、言った。

「僕もそろそろ、その前に
菜月さんと、
みゅうなさんのお名前伺っても良いですか?」

「あっごめんねっ、私は、春咲みゅうな」

私は名前を告げ、
少しかのんさんが
気になる。

「ひっく…」

“ふらふら”…ドンッ…

何かが私の背後にぶつかった。



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