〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
『ただ学園内で
デ‐トするだけじゃないんだっ…、
この学園って一体!
って早く見つけに行かないと』

焦る気持ちが段々込み上げる中。

私は電子手帳片手に、
黄色く光輝く、
光の玉を探しに向かった。

『まずは本館に向かって、……ってもしかしたら、
男子も来るのかなっ?』

ドキドキと不安の2つの
気持ちが、入り交じり鼓動(こどう)になり始める。
階段を降り
本館の一階向かった。

正面向かって右側の医務室とその隣の食堂は人数的に探す生徒が多そうなので、二階の図書室と…
多目的ホ‐ル…にっ、
まずは図書室を探そう。

ドアを開け周りを見渡す。
16畳くらいの広い
図書室は正面にすぐ窓が見え数人の男女が、
本棚を調べていた。

『探す手間や面倒な、
場所にはきっと、
嫌がる場所…』

私は、
図書室の本棚の本の間を
掻き分(かきわ)
けて探す。

“ガザッ”っと、
本棚が、かすかに揺れ。

「っこのぉ何すんだっ!
これは俺が先に…」

光の玉を左手に持ち
制服姿の筋肉体系でがっちりした身体をした
背の高い男性が

細身の眼鏡をかけた髪の毛を上に上げている
制服姿の男性に怒鳴っている。

筋肉体系の男性の方が少し背が高い。

「言え僕の方が先に手を伸ばしました」

二人の男性はどうやら、
同時に光の玉を見つけて
しまい取り合いに、
なっているみたい。

「手を先に伸ばした方が、玉に触れたわけですから、僕のほうが優先ですが」

眼鏡を右手で争ったさいにズレたのを
直しながら困った顔の男性。

「んなっ事知るかよっぉ!そんじゃ、
本を先に部屋に持ち帰った方が……」

そう小声でいうと、
青い髪であごの下にひげを少しはやした
筋肉質系の方がそのまま玉を、持ち去り逃げた。

「最終的に奪うんですか……」

さすがに追い掛けて迄、
玉を奪う事はしなかった。
茶色の髪の毛を上に上げ、黒いふちの眼鏡を掛けた
細身の男性は
不満(ふまん)
そうな顔を浮かべている。
二人ともかなりのイケメンだけど……。

私は、電子手帳を見直し、光がこの部屋にまだ、
2つあるのを確認すると、探してみた。

「あっあった…」

嬉しそうな女性の声…
残るはこの部屋には、
残り一つ。

中々見つからないなっ…。ふと掲示板に、
目をやると、“秘密行事”の案内が載っていた。

「この学園に伝わる、秘密の案内状ですね…」

ふと声のする方を見ると、さっき、筋肉系男性と玉をを取り合って居た人が、
掲示板の紙を見ていた私の隣に立って、掲示板を見ていた。

「あっ失礼……
この掲示板が余りに、
華やかだったものですから僕は華やかな物を見ると、思わず見とれてしまうのです」

「そう…何ですか…」

「この学園に以前知り合いが通い、
僕も行ってみようと、
掲示板にある秘密の
イベント情報を探していたので無事に見つかり、
あなたのおかげですね」

「いっいいえそんなことは…ないです」

眼鏡をかけた、
優しそうな茶色い瞳に
ちょっと惹かれた。

「あっ名前を名乗らずに、失礼しました。
僕の名前は、水島涼
(みずしまりょう)です。電子手帳をこうして…
掲示板に近付けると
シ‐クレットイベント内容が、手に入りますから」

男性は自分の電子手帳を、何も書いて無い、
紙に向けて“ピッ”と
音が鳴るのを待ち、
デ‐タ‐を取り込んだ。




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