〜☆恋愛学園物語☆〜（学園編）

地下は薄暗く、
前が見えない。

「はい…ライト…僕
こういう薄暗いのは、苦手なんだけど…」

ぎゅっと私の、
手を掴み背後に隠れる、
ハルキ君。

「…こういう時は…
男性がリ‐ドしてくれるんじゃ」

ハルキ君はライトを
持った私にぴったり密着姿勢、
前に行く様子がまったく無い。

「じゃぁ〜、
何かあったら守ってねっ」
〈ハルキに＋10してください〉

『この洞窟の奥に行けば、きっと、
聖霊が居ると思う…』


私たちは薄暗い洞窟の中を進んだ。

薄暗いので、
ライトをつけると、
前方に黒い影が。

「なっ何！？」

「ぐるぐる…」

目の前に、
コウモリが現れた。

「なっ何あれっ…」

私の目の前に、
真っ黒いコウモリが…。

「ハヤテ…頼んだよっ」


「しょうがないなっ…僕にまかせてっ…」

赤い光に変わり、
鋭い（するどい）剣に変身した。

「ハルキ君…凄い…今のは魔法…だよねっ」

「えっ…魔法って何？…
聖霊は、
（男）
の人ならみんな、聖霊を、剣に変えれる事くらいは、出来ると思うけど
女の子は、魔法、使えるんじゃ無いかなっ？」

剣を構え、
戦闘体勢に移る。

「…ハヤテ行くよっやぁ↑」

剣をコウモリに振りかざし突進。

飛び上がり剣を、
コウモリに突き刺す。

「ｷﾞｨｨｨ…」

“ｼｭｯ”っと、吸血コウモリが消えた。

「すっすごい…、
ハルキ君剣の使い方
上手い（うまい）ねっ…」

「学園で剣の使い方を、習ったから
“秘密の特訓の授業”で
そろそろ奥に行こうかっ」
『洞窟に普通に迷い込んだら、命が危ない気が』

不安な気持ちになりながらも、とにかく前に進むことに。

「もう着いたみたいだよっ…この扉は、
料理の問題…、
みたいなんだけど
解くことが出来る？

僕、料理の事は、詳しくなくて」

目の前には、
人の身長より高い
大きな赤い扉、

紙には“料理”と書いてある。

「うん…、何とかやってみる↑」

私は、扉の前の、魔方陣の上に立った。