桜の命

〜桜・蕾〜

彼女が入院してから1ヶ月が過ぎた。
彼女の病室からは桜の木が見え、彼女はよくそれを見ていた。
まだ蕾しかない華の無い木を見て彼女は「早く咲かないかなぁ…」とポツリと呟いていた。
僕はその寂しい木を見た後彼女の顔を見ていた。

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