今日で終わりにしてくれますか
「庵、かっこいいもん。イケメンだね。美男子だね」
「褒めても何も出ねぇよ。つーか、彼氏でもない男にそんなこと言って」
誘ってんの?
耳元で囁かれる甘い響き
その感覚は私にとって初めてのモノで
「ち、が」
全身が沸騰しているかのように、熱い
赤くなってるに違いない
「そりゃそうか。出来たら他に男作ってるわな」
「そんなこと!!」
うんうんと頷く庵に反抗しながらも、自然と手を引かれながら私のクラスへと戻っていった