今日で終わりにしてくれますか
『(あかり、ちゃん・・・・っ)』
『花崎さん、単位危ないんじゃなかった?』
こんな状況でも、私の名前を覚えてくれていたことに酷く安心して
とても嬉しくて
『馬鹿なこと言わないで。みーちゃんに決まってるでしょ』
男と比べた私の態度に、優越感を感じて
私よりも酷い扱いを受けている男に、ザマぁみろと言いだしたくなって
結局、自分が誰を好きなのか分からなくなってしまった
それでも、仲良くなった彼女への好意は止まらなかったのだ
近くに、いればいるほど
「花崎さん、よく穂束さんの近くにいられるよねぇ」
彼女のクラスから出た後に聞こえた、私への悪口
ちょうどあのクラスには彼女を守る女の子も、彼女の最低な彼氏も両者ともいない
私のことはどうでもいいんだ
こんなこと、言われ慣れているから