今日で終わりにしてくれますか



どうしても開けたくない私と、開けて楽になりたい私が交互に存在していて、ひしめきあって気分が悪くなる





誰か誰か誰か誰か、

私を、解放して

助けて

気持ち悪い

黒が、私の白に近づいて



侵食していく


「俺がいるよ」


ドアノブに掛けた私の手に、重ねられた庵の手

あったかい


「あけても、こわくない・・・・?」

「ああ。大丈夫だ」


彼の一言で安心してしまう私は、一体何なんだろう

颯人と同じ最低な女なのだろうか

浮気女、と罵られても否定できないかもしれない

していなくても、傍から見たらそうだ


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