今日で終わりにしてくれますか





彼氏でもない他の男を頼って、甘えて

それこそ昼ドラのような舞台の元、私たちは踊っている

置き換えるならば浮気をする夫、それを知っている哀れな妻、その他浮気相手、夫の親友

そんな感じなのではないだろうか


アイツがただ、他人の温もりを手にしておきたいだけなのなら、私のことは何も言えないよ

私は、ここまでアイツを待ったんだ

返ってきたモノは薄っぺらい不味い愛情と敬意、それから少しの、他人からの悪意

秘かに感じ取ったのは、彼の身体に付いているキスマークからだった


『あかり』


いらない。いらないよ

そんな、水で薄めただけのお酒なら

私は喜んで排水溝へ捨てるだろう

不味いモノは、所詮不味いんだ

本物を知っている人間からすれば、毒でしかない




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