今日で終わりにしてくれますか




色《感情》が重なりすぎて、泥のようだ


「庵の話って・・・・?」


息苦しさから逃れるために、彼が漏らした言葉の意味を聞く

庵は、私に何を話す気でいたのだろう


「ああ・・・・オマエにはちょっと言いづらい」

「え?!それほどのことなの??」


私には話しづらいことって、なんだろう

もしかして好きな人の話かな・・・・


うん。

ないね

庵が私に色恋の話題を持ってくるなんてこと、ないもん

ましてやその手の話は好きじゃなさそうだし


もくもくと沸き出る考えに声を唸らせながら、頭を働かせていると「悪いけど」一言そう漏らして口を開いた


「橘の話、本当だったんだな」


ああ、そのこと



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