今日で終わりにしてくれますか
「わ、たしホントダメだねっ」
ハハ、渇いた笑みを浮かべて声を上げて笑う
・・・・けれど、干からびた私の喉からは掠れた音しか出なくて
ああ。
目元じゃなくてさ、喉に水分回して欲しいよ
引き裂かれるように熱くなっていく喉。それに比例するように目元も熱い
熱い
苦しい
泣きだしたい
逃げたい
もう嫌だ
何で、こんな場面見られちゃうんだろう
会ったときから庵には格好悪いトコばかり見られてた
そのせいか知らないけど、いつも隣にいると居心地が良くて
安心、していたのに
やっぱり、無理なのか
堪え切れなくなった涙をこぼさないように上を向いて、もう一度庵に笑いかける
「ね。そろそろ戻ろっか」
楓が心配してるし
そう呟いた瞬間