今日で終わりにしてくれますか





場違いな考えを浮かべるほど、私は酷く動揺しているようで


「オマエ、最初に会ったとき『壊したい』って俺に言ってたよな」


『――――、壊したいっ』


確かに、私はあのとき庵に言った


「それ、橘との関係のことだろ」

「!ちが、」

「認めろ。じゃなきゃオマエが、ここまで冷静でいられたワケがない」


だから、何で君は私をそこまで理解しているの

誤魔化せなくなるじゃない


必死に、馬鹿みたいに隠し続けていた感情の蓋が開いてしまう


悟られないように、まだ傍にいるために

自分を誤魔化してまで作った仮面が、剥がれてしまう


止めて、止めて、取らないで


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