今日で終わりにしてくれますか



懇願する私に落ちる甘くて、やわらかくて、温かくて

お菓子みたいに甘すぎないソレ

いつもみたいに元気をくれるような言葉じゃなくて、いつもみたいに辛口な言葉じゃなくて

何で、何で


私を甘やかすの?


「もう、頑張るな。自分なら出来るって思いこむの、止めろ」

「だ、て」

「アイツらにとって、それはいちばんして欲しくないことだろ。アイツらはオマエが好きで傍にいるんだ。それを、無下に扱うのか?」

「―――――っ」

いつも以上に優しい庵の声に、溜めていた泥が、否。感情が

堰を切って、流れ出す

もう、自分を偽るなんて


出来ない


ボロボロとこぼれ落ちる雨粒のような涙たちが、私の顔を大きく濡らしていく


「そう、しないとやってられな、くてっ百合亜が私に掛けてくれる言葉、ぜんぶ。わたし、にはほんとに、すくいだった、の!」

「うん」

「ゆり、がいるから、わた、し」


まだ、大丈夫だって、思えたんだよ


声にならない言葉が、口の中で溶ける


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