今日で終わりにしてくれますか
声に出せない言葉を、目の前の優しい優しい彼に零して
伝えたい言葉を、彼と一緒に溶かして
相槌を打ってくれるとき、秘かに浮かべられた笑顔を見ていると、とても安心してしまって
自分でも知らないうちに考えていたことが、声になってしまう
怖い怖い怖い、でも
何でか、楽なんです
辛い辛い辛い、でも
何でか、嬉しいんです
自分でも分からないこの、感覚
「わたし、ほんと、はすきなのっはや、のこと」
「うん」
「すきで、す、きでっっ大好き、でっ!!」
だからこそ、その裏切りが怖くて、つらくて、痛くて
それを、その光景を忘れようと躍起になって
そうしたらいつの間にか、私は私の中の感情全てをも捨て去ろうとしていた
全部、消えてしまえって