今日で終わりにしてくれますか
膝を抱えて、コンクリートの地面に視線を落とす
痛い痛い痛い
心臓が、苦しい
息が止まりそうだ
ああ、やっぱ俺って紅鈴が好きなのか
再確認するまでもない感情を、苦しさで照らし出す
そこまで認識しているのなら、早く前に進んでしまえ
俺の中で俺が囁く
でも、無理だ
臆病な俺には、何も出来ない
彼女を奪うことも、現状を変えることも
何もかも、変えられない
『実行委員が仕事しろって』
「文化祭、休めば良かったな・・・・」
紅鈴のメイド姿を見られただけマシか、なんて
ボロボロになった意識の中で、馬鹿みたいなことを考えた