今日で終わりにしてくれますか



まあ、園崎百合亜の件は置いておいて

あの橘が、女神だと称されている穂束紅鈴の彼氏・・・・か


『最近付き合い始めたらしいんだけどよ、橘、全然女の相手してねーんだって!それどころか穂束紅鈴に近づく男を排除してたりしてんだってさ』


笑えるよな、あの橘が!


そう言って、くすくす笑いながら窓の外を覗きこむ

いや、笑えねぇよ

あの橘に、女を気遣うとか嫉妬するとか、1人の女を選ぶなんてことが出来るワケがない

だから余計に、笑えない


それほど、穂束紅鈴という女はイイ女なのだろうか


『ホラ、噂をすればなんとやら。そこに穂束紅鈴はっけーん』


そう言って窓枠から指をさして、先ほどから覗き込んでいるヤツの顔を見てみてると、どこか嬉しそうな、温かみのある表情をしていた


なんだよ

オマエが、穂束紅鈴に惚れてるんじゃないか

人のこと言えねーだろ


『須賀、オマエ橘のこと言えねーだろ』

『う、うっさいな!!同中だったんだよ。結構仲良くてさ、ホントにイイヤツで・・・』


はいはい

惚気いらないんで



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