今日で終わりにしてくれますか



「わた、し」

「うん」


この頃の彼女はまだ、自分に正直で、溜めこんでいたモノを吐いてくれたのに


「友達、いなくなっちゃいました」

「・・・・うん」


いつから


「ゆりあ、だけになっちゃった」

「うん」


いつからオマエは


「なにものこらないんです」

「・・・・そうか」


そんな風に自分の感情を閉じ込めて、蓋をして、自分自身にまで嘘をついて、アイツの傍にいるようになったんだよ


「こわい、です。侵食していくようで。心が、腐敗していくのが分かっちゃうんです。みんな、みんなが向ける視線、全部、気持ち悪くて。嫌悪だとか、憎悪?気味の悪い好意に、好奇心まで、私汚いです。汚染されてるんですね。だから、変なこと思っちゃうんです」

「・・・・どんな?」



うつろに話しだした彼女は、まるでそれが本心だといったようにポツリ

なあ、いつから



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