今日で終わりにしてくれますか



「それで?貴女はどうするつもりなの?」

「・・・・え?」


出された紅茶に口を付けながら、先ほど起こった出来事を順繰りに話していく

香恋さんには、話さなければいけなくなってしまうから、なるべくばれないように配慮してきたつもりなのに、ここ最近はどうにも、その配慮すらできなくなってきた

理由は多分


庵のせいだ


「違うわね・・・・・」






「どうしたいの?」


鋭利な刃物を突き付けられているみたいだ

まるで、もうすぐリミットが近いのだと、誰かに囁かれているようで


私自身、どうしたいのかと聞かれても、どうにも答えられない

このまま付き合っていたいのか、と聞かれて、このままがイイと言えばそうだし、イヤだと言えばそれも間違いではない

でも、庵と出会ったから


『紅鈴、泣けよ』


あの優しい彼に、出逢ってしまったから


もう、自分の心に嘘をつくなんて、出来ないのだろう



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