今日で終わりにしてくれますか





「来週遊びに行くって話になっただろ?それを決めるために会いに来てたんだ。この場所は、園崎に聞いた」


そういえば、そうだった

結局来週中に行くことにしてた気がする。それに、百合亜に心配かけないように何処にいるのかは教えてた


こ、これは完全なる盲点だった


馬鹿だ馬鹿だと思っていたけれど、私ってここまで馬鹿だったとは・・・・・


「ご、ごめん達貴くん」

「いや、気にしてない。でもどうする?聞かれたくないだろ」

「あー、」

「何の話だ?」


不思議そうな顔をする庵。その前にこの人、何で私が達貴くんといるのか気にならないのだろうか


「添川だったのか、穂束の相手って」

「はぁ?何のこと??つか神原、オマエ数学担当だろ?俺に押し付けられたんだけど」


あ、あれぇ


私の目がおかしくないのなら、この2人、かなり仲良さげなんですけれども。何でだろ


「お、お二人って」

「「クラスメイトだけど」」


そうきちゃうわけね。はいはい。もう何も驚きませんよ


「何で紅鈴に──────ってあ、そうか。橘の友達か」

「はいはいせーかい」


やっちまった、というような顔をして片手で顔半分を覆う庵と、にこにこしている達貴くん。正反対なようで似ていると感じたのは、このせいかもしれない



< 239 / 277 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop