今日で終わりにしてくれますか




「中1で習ったy=axになる式、これに+bがつくと一次関数。ちなみに、これは中2で習った。それで冬前の復習だが、xが二乗になると二次関数だ。二次関数については高校になったらもっと深く勉強するから、受験前と受験後、きっちり復習しとけよー」


先生の声を耳に入れて、線の入った大学ノートへ板書を写す。この作業はもう何年もやっているけれど、大学ノートなんて使っていなかったから、不慣れだ


そりゃあ、中学三年間の内にかなり使っていたけれど、最初は戸惑った。今でも、小さくなりすぎる字には困りものだ


あんまり、字は綺麗じゃないから


それはもちろん、私自身を示してもいて。お世辞でも綺麗と言えない存在に、またあの敬称が付いてしまったら

それはまだ、私の中で恐怖されている


「大問2を指名されたやつは黒板に書きにこい」


先生の声を聞いて、開いていた教科書に載っていた大問2を解き始める。数学は得意とは言わない。普通だ

それよりも国語が得意ではない。言いたいことは分かるけれど、あまり理解出来ないから


反対に、公式を当てはめるだけの簡単な作業しかしない数学は、楽だから気に入っている


一番得意なのは社会だけど


国語は、理解出来ない。評論とかそういう類の作品なら、言いたいことは分かる。だけど、この間見た入試の問題とか、小説とか


私には、分からない


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