今日で終わりにしてくれますか
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『紅鈴、ホントにごめん!!!!』
最近、本当に時々だけど、颯人と会えない時間が多くなった。手を合わせながら私に向かって謝る颯人は、まだ記憶に新しい
用事があるのに、忙しそうなのに。それでも私に会おうとするから、何で?と問いかけると、颯人は決まって言う
“紅鈴に会いたいから”って
私の質問に不思議そうな顔をして、にっこり笑って伝えてくれる。そんな颯人にひっそりと安心して、まだまだ伝えることが出来ない想いを温めて
それでも、ふと思う。会いたいって、どういう意味で?
彼の好意を疑っているわけではない。だけど思ってしまうときがある。彼の行動すべてに、違う感情があるんじゃないかって
例えば彼が無意識にしているだけで、私への好意の色はただの親愛で。会いたいという言葉だって、親の愛に包まれるような案著に浸りたいからじゃないのかと
馬鹿らしいことだけど、考えてしまうのだ
疑いたくないのに、全てに疑いを掛けてしまいたくなるときがある。だって私は、彼のことを何も知らないのだから
聞くことすら出来ていないのだから
怖がって前に進めないのなら、する意味がないと言うのに。馬鹿な、なんて馬鹿なことを