今日で終わりにしてくれますか



颯人もそうだけど、何で簡単に授業をサボることが出来るんだろう

私にはそんな度胸も、休んでもついていける学力がないから、絶対に真似できない行為だ

正直羨ましい


「みーちゃん、何でここにいるの?」

「それはねー・・・・」


聞いた瞬間に一層笑みを深めたみーちゃんは、答える前に何処かへと視線を向け、声を止めた


「なにこの悲鳴・・・・・」


眉間に皺を寄せ、先ほどまでと違い、不機嫌そうな顔をする

ああ、確かに女の子達の悲鳴が聞こえるよね

けどこれ、ある意味悲鳴じゃないよ


「これ、黄色い悲鳴」

「きいろ・・・・・ああ。」


颯人か

無表情で呟いた彼女

さっきまで彼女はアイツに抱かれていたというのに、当の本人には全然興味なさ気だ


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