今日で終わりにしてくれますか
泣きたく、なってしまう
しばらくの間、教室だということも文化祭の用意をしていることも忘れてお互い見つめ合っていた
何でだろう
誰の声も聞こえない
まるで、世界には私達しかいなくて、私が責められているみたい
お前の選択は間違っているんだと
知ってしまいそうだ
「このぎさ、」
「でもさあ」
またしても遮られた声にハッとして意識を戻し、振り向いたところ
さっき颯人の話をしていた数人の女子の声だった
最近の私は、色んなことに敏感だ
今だって
「花崎さん、有り得ないよねぇ」
この子が何を言いたいのか、分かってしまう