今日で終わりにしてくれますか



自分への救済と称し、彼女へと穏やかな笑みを向けた

自己満足の塊の、笑顔を

それでも向けられた彼女は複雑そうな顔をしていて


「やっぱり穂束さん、オカシイよ・・・・・私でもいいから、頼ってってば」

「え・・・・・?」


両手で自身の顔を覆い、隙間から少しだけ覗いた雫は、彼女の頬を伝う

私が騒いだために静まり返った教室は、今はさっきまでの活気を取り戻していて、誰も私と彼女の状態に気づかない

これは、幸福なのか、それとも不幸なのか


空間は息苦しいが、発せられる言葉は、私にとって確実に幸福だ


「ほ、づかさんは、わたしの、あ・・・あこがれ、なんだよ」


周りにばれないように泣きながら声を出す彼女

その姿は痛々しくも、やっぱり愛おしい

いや

変な意味じゃないよ

みーちゃんじゃあるまいし



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