今日で終わりにしてくれますか
じゃないと私は、強がることさえ出来なくなってしまう
今よりももっとあの人たちに甘えてしまうだろうから
それは、ダメだ
せめて、この瞬間だけでも
アイツの、近くにいる間だけでも
誰も、気づかないで――――――
「私より、先輩の方が愛されてるんでしょう?」
顔をあげずに、震えている肩を自力で抑えながら声を発する
そうなんでしょ
そう言いたいんでしょ
貴女の方が愛されているのでしょう
ねぇ、それなら
認めなさいよ
「フザけんな!!!!このっっ」
至ってシンプルな言葉を並べただけなのに、また逆上し始めた彼女が私に向けて右手を大きく振り上げて