今日で終わりにしてくれますか

もしかして、さっきまでのやり取り、見てた？

・・・・・ウソ、やだ・・・・


「見て分かるでしょ。この女と話してんの」

「じゃあこの手、何だよ」

「――――っ、それは」


彼の強い問い質しに、一瞬息詰まる先輩たち

眉を顰めて、彼は言う


「叩こうとしてたんだろ。で、次は殴る気だった」

「！！そんなワケ、」

「ねーとか言うなよ。コイツが、橘颯人の女だって知って呼び出してるの、アンタらだろ」


この人、私が颯人の彼女だってこと、知ってるの？

じゃあ、アイツが浮気してることも、全部知って――――


「な、何で庵（いおり）がこの女の肩持つの？！！」

「明らかにオマエらが悪いからだろ。つーか、先輩だっけ？」


先輩の腕を放し、溜息を吐きながら数回頭を掻いた彼は