ENDLESS LOVE MAZE
ずるり、と体に巻きつけてあったはずのバスタオルを引き剥がされる。
どくり、と心臓が嫌な音を立てた。
今までかつて、こんな状況に立たされたことは一度もない。
だからこそ、焦ってる自分がいる。
まさか、要以外の男に抱かれる日が来るなんて。
「せん、ざき・・・・・・・・、!!」
「なあに?梓ちゃん」
楽しむように、私を見下す目。
羞恥と恐怖でどうかなりそうだ。
「や、め・・・・・・・・」
「やめないよ?」
にこりと、心にも思ってないような笑顔を浮かべて、私をどん底に突き落とすその顔。
引っ掻いてやりたくなった。
顔が熱い。
「梓ちゃんでも、怖がったり恥ずかしがったりするんだね」
「私を何だと思ってるの?!」
「本城君にしか愛想をみせない、本城君専属の生き物」
平然と言ってのける千崎。
そんな風に見られていたとは。