ENDLESS LOVE MAZE
太腿に這う大きい手の平に心臓が跳ねた。
あぁ、あぁ、要と違う!
だけど正直に反応する体は千崎を笑顔にさせてしまう。
何て不平等なんだ、この世界は!
心臓が今だかつてないくらい、活発に動いている。
「・・・・・・・・っ、」
膝裏を舐められた。
ぞくりと走る悪寒と同時に、何かが私の心に込み上げる。
「梓ちゃん」
違う、声。
まるで、初めてのときを思い出す、この緊張。
「・・・・・・っ、・・・・・・千、崎・・・!」
右足が千崎に侵食される。
この心に湧き上がるものは、紛れも無く、欲求だ。
体が正直に求める、欲求。
私は今、疑いたい事に要以外の男を欲しているのだ。
あぁ、しにたい。
私は自然にそう感じた。