ENDLESS LOVE MAZE
「・・・・・あんたに、何が分かるのよ・・・・」
俯いたままの千崎が、顔を上げた。
綺麗な頬が赤くなっている。
「私と、要の何を知ってんのよ、あんたが」
私の声は枯れていた。
他人が私と要の関係に口出ししているだけなのに、こんなに動揺するなんて。
千崎の冷たい指先が頬に触れた。
「いいよ、そう言う所がますます気に入った」
「っ、?!」
千崎は私の唇に口付けた。
柔らかい感触が私の思考を停止させる。
「や、・・・・・・めっ、」
侵入してくる舌を、危うく噛みそうになった。
どん、と千崎を突き放しても、動かない。
千崎の甘い匂いが、私の脳味噌をぐちゃぐちゃにして、混乱させる。