ENDLESS LOVE MAZE










□ □ □



「・・・・・変なところね、あなたの会社って」


随分びっしょりと濡れた体をタオルで拭きながら、私は周りを見渡した。


千崎の会社という、高層ビルの最上階。

そこの部屋は、大きい鏡や、ベッド、ソファや綺麗な布、たくさんの可愛い瓶や、箱などで溢れかえってる部屋だった。


「そう?まぁ、ここは関係者以外立ち入り禁止の部屋だからね」

「私が入ってもいいの?」

「いいの、梓ちゃんなら」


千崎はソファに寝転びながら、私の濡れた髪を触った。


「本当は間抜けなんだね、梓ちゃんは」

「・・・・・うるさいわよ」


使ったタオルを千崎の顔面に投げつけ、床に座った。


「ねぇ、潮くさい。」

「・・・・・・・悪かったわね」

「ちょっと、俺の特別室が潮くさくなるの嫌なんだけど。」

「仕方ないじゃない」


千崎は困ったように笑い、溜め息をついた。



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