海桜
多分綺麗な顔をした男の人が

沖田総司で、

今刀を俺の首に当てているのが

土方歳三で間違いないね。

ずーっと睨み付けてますよ、土方さん。

「あはは、僕そんなに怪しいですかぁー?

鬼の副長さん♪」

「ってめぇ、やっぱり長州の間者だろ!!

正直に吐かねぇとこの首切り落とすぞ」

ふふっ、あー怖い怖い。

「いぃですよ?」

「「「!?」」」

ただし………

「殺せるなら…ね?」

まぁ、無理だろうけどー♪

「……」

「………」

「で、どうするんですかぁー?

殺らないなら帰りますけどー」

間者扱いみたいだし、

壬生浪士組に入れてーって言っても

入れてくれないだろうからなぁ。

よいしょ。

一応布団貸してもらったし……

たとみますかー。

「………」

さ、帰りますか。

「では、お邪魔しましたー」

んー…今日どこで寝ようか。

一応お金はあるけど…。

何処かの屋根でね…………!!!!!

しゅっ

パシッ

「いきなりクナイを投げてくるなんて

感心しませんねー………………。

壬生浪士組観察の山崎丞さん?」





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