海桜
「どーゆう事だ?」

どーゆう事って……

「壬生浪士組に入れてくれないなら、

長州の方に入れてもらおうかなーって♪」

「だから次会った時は敵、そう言ったんですね?」

お!頭いいねぇ♪

眼鏡をかけた優しそうな人が

探るような視線でみてくる。

「はい。そうですよー?」

「土方さーん。

入れちゃえば良いじゃないですかぁ。

間者だったら、その時は僕が斬りますよっ」

「何言ってやがる!!総司てめぇ……」

「まぁまぁ歳。

俺も入れて大丈夫だと思うぞ?」

「っ近藤さん…」

へーぇ。この人が近藤勇ですか。

なんか人の良さが滲み出てるような

ひとですね。

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