リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『鬼畜』・1
そして自動的に、あたしはコイツの私物化決定。

逆らうことなどできず、でも受け入れることもできないまま、月日が過ぎる。

周囲の女子生徒達は、思いっきり羨ましがる。

確かに将来は決まっているし、顔も体も良い。

何でも強引で傲慢なところも、好きな女性にはたまらないだろう。

……が、あくまでも『好きな女性ならば』だ。

いい加減、長過ぎるキスにしびれを切らし、あたしは顔を背けた。

「ちょっと…しつこいんじゃないですか?」

「言っただろう? ヒマ潰しだと。―こっちを向け」

そして顎を掴まれ、再びキスの嵐。

強く抱きしめられると、抵抗する力が徐々に抜けてしまう。

プライドなんて邪魔なもの。

捨てた方が楽になるとは分かってはいるけど…!

どーしたって、理不尽だあ!

悔しさを感じながらも抵抗できず、結局ご主人様の気が済むまでキスされ続けた。

唇だけじゃない。

額や頬、耳や首にまでキスをされ、身が竦んでしまう。
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