Sugar × Spice Ⅲ〜ハジメテは年下幼馴染〜


ハッと目が覚めた。



目の前には、見慣れた天井。


ここは、私の部屋のベッドの上。


ゆっくりと身体を起こして、目覚まし時計に手を伸ばす。


時計の針は、午前9時前を指していた。


日曜の朝。


日曜は昼過ぎまで寝るのが私の日課だったけど、


早起きするのもだいぶ慣れてきた。




“…….またあの夢かぁ……"



ベッドの上で、私はため息をついてうなだれた。



最近、同じ夢ばかり見る。

そして、いつも同じ所で目が覚める。


その繰り返し。




“…私、変だ…絶対おかしい。”



身体が、少し火照ってるみたい。


夢の中で、涼に抱きしめられたかな…。


夢とはいえ、あんなキスしたからかな…。



またハッとして、私は慌てて頭を振った。


しっかりしろ私!

何考えてんのよ!!



顔を洗って、軽く朝食を済ます。

着替えて、メイクして…



日曜は、涼とのデートの日。


2人でゆっくり過ごせる、唯一の時間。


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