Sugar × Spice Ⅲ〜ハジメテは年下幼馴染〜


こんな気持ち初めてで、私はどうしたらいいかわからなくて、

優兄ちゃんにだって、こんな風に想ったことないのに……



涼に触れたいって…


もっとくっつきたいって…


処女のくせに、エッチなことばっか考えてる。



夢にまで見ちゃうくらい、涼ともっと、って…




……涼、呆れてるよね。


バカじゃねぇのって…


大人のくせにって…



どーせ私は大人げなくて、


涼はこんな私に、甘えるなんて出来ないかもしれないけど…

私は涼を、リードしてあげることなんて出来ないけど……







だけど、そばにいたい。


涼の、そばにいたいよ……。






「……“あんなこと”って?」


「え…?」


顔をあげると、涼のまっすぐな瞳が私を捕らえた。



「俺が他の女と、どんなことしてたら嫌なの?」

「ど、どんなって……」


そ、そんなこと言わせないでよ…





「…言えよ、ハッキリ。

言ってくれなきゃわかんねぇよ」




「キ、キスとかっ…それ以上のこととかよ」


私は恥ずかしくなりながら言った。


「ふーん」

「!?」


見ると、涼はいたずらっぽく笑っていた。


その表情がどうしようもなくムカついて、悔しくて…

私は涼の首もとに抱きつく。

勢い余って私と涼は後ろに倒れこんだ。






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