あの日の雨は
あの日、雨が泣いていた 僕は窓に伝うキレイな雫を見つめていた。


どんよりした雲の下で教室の電気が存在を示すかのようについた


騒がしい教室。この教室の中で無理をしないで生活してる奴なんて1人もいないと思う


高校生は大人で子供だ。 ことあるごとにもう、大人何だから責任感をもちなさい


次はまだ子どもなんだから勝手に決めるのはゆるさない


小さな雨粒が転がり落ちた。


高校生は中途半端……だから、いいやもう。どうせ帰る場所なんてない
いっそ、死んだ方が楽。かもね……



僕も、教室の電気が消えるみたいにパッと消えたらいいのに


あの日、雨が泣いていた
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