【完】サクラのうた ‐桜庭 大雅‐
……って、何言ってんだ俺。
…別にさ、朔ちゃんとあの子がどうなろうが俺には関係無いじゃん。
二人がラブラブになったら「よかったねー」って声かけて、
みんなといろんな話をして、いっぱいいっぱい笑って楽しむだけ。
ただそれだけじゃん。
……それだけ、なのにさぁ…、
「…なのになんでこう、胸の辺りがモヤモヤっとしてんのかなぁー…!!」
あーもぉ、ワケわかんねーっ!!
なんなんだよ、このモヤモヤは?
なんでこんなにイライラしてんだよ。
…なんであの子の顔ばっかり頭に浮かぶんだよ。
「………」
…俺ってもしかして、
あの子が好き…?