キミが好きなだけ。
タイトル未編集
キミのことが好きになったのはいつだろうか。
私、山本沙綾は小学校を無事に卒業し中学1年生になった。
「沙綾ー、お母さん先に行くからねー。」
「はーい。」
入学式から1週間、何事もなく楽しく過ごしてた。
「よいしょっと、さぁ!出発出発♪」
「沙綾~おはよー。」
「おはよー絵梨。」
大田絵梨。
中学になって席が後ろだったことがきっかけで
仲良くなった、入学後の初めての友達。
「沙綾は何部入るの?」
「沙綾は吹奏楽だよ。」
「吹奏楽かー。」
私は、小学校のころからアルトサックスをやっている。
将来は、音楽関係の仕事に就きたいと思っていて
中学でも続けることを決心していた。
「おはよー沙綾。」
「おはよ♪」
いつもと変わらぬ風景。
けど朝は嫌いだ。