キミが好きなだけ。

「爽太、この間はごめん…。」

「…。」


無視されるなんて当たり前だと思った。

だけど、許してくれるだろうと信じていた自分。

今回の爽太は違かった。

本気で怒ってたんだ。



「久実…無視された。」

「聞いたよ、爽太本人から。謝られたけど無視した、ってね。」

「何それ!?もう爽太なんて知らない!こっちは本気で反省してて謝ったっていのに

大っ嫌い!あんなやつ!!」

「沙綾らしいね。」

「もーう、バカ爽太ぁ!!!」



この日から私から謝ろうとも思わなくなり、話そうともしなかった。

私と爽太は、口をきくことがなくなった。



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