大切なもの
『今日で,21回連続で遅刻よ。 どうなってるの!』


ここのところおれは,毎日のように遅刻を繰り返している。











『一輝また,遅刻かよぉ~ったく,もっと早く起きろっつうの!!』


同じくらすで野球部の藤森が話しかけて来た。



『しゃーねーじゃん! シニアの練習があんだからよ!』



そう,おれは東北シニアのエースで四番のキャプテンなんだ。





だから,勉強なんてしなくたっていい。 どうせ,一生野球で食っていくつもりだ。




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